なんとなくNetflixのオススメに入っていたので見始めた「笑ゥせぇるすまん」。
正しくは「笑ゥせぇるすまん NEW」ですね。
1990年くらいに放送されていた「笑ゥせぇるすまん」のリメイク作品です。
作品が面白いかどうかは置いておいて、主人公の喪黒福造が僕はとにかくどうしても気に入らねえんだと言う話です。
作品の基本パターン
喪黒福造は「ココロ」を扱うセールスマン。どの話も基本的に下記の流れで話が進みます。
- 困った人がいる
- 喪黒福造が登場する
- 喪黒福造が超能力的な不思議グッズで困った人を助ける
- 困った人が助かる
- 喪黒福造が不思議グッズの注意点を忠告する
- 困った人が欲望につられて忠告を守らない
- 忠告を守らなかったことで最初よりひどい結果になる
たとえば第3話では、優柔不断なサラリーマンが母親の作った弁当と彼女の作った弁当を選べなくて、自分は彼女の作った弁当を食べ、彼女に母親の作った弁当を食べさせていました。
うんざりした彼女にもう母親の弁当なんて食べないと言われてしまいます。
そこに喪黒福造が登場し、かけるとめちゃくちゃ美味しくなるパウダーを与えます。ただし、パウダーは5本のみ、パウダーがなくなるまでに解決方法を見つけるように忠告されます。
もちろん決断や解決方法を見つけることができるわけもなく、結局母親にも彼女にも見放されるという展開になります。
もちろん忠告を守らない人が悪い
もちろん忠告を守らない人が悪いのは当然だと思うんですよ。
散々言われたのにどうしても欲望に負けちゃうみたいな。
でもそれって人間の特徴・特性みたいなものじゃないですか。
僕にはどうしても喪黒福造が忠告を守れないことをわかっていてなお能力を使って助けて、わざと破滅させているようにしか見えないんですよ。
喪黒福造は正義の味方ではない説
ここまで書いてきて思ったんですけど、喪黒福造っていうのは特別な存在じゃなくて、自分たちの中に潜んでいる欲望や煩悩なのかもしれないと思い出しました。
エンディングの演出
エンディングは新宿歌舞伎町あたりを撮影したものをアニメ風に加工したものになっています。
いわゆる日常の風景なんですが、実はどのカットにもめっちゃ小さく喪黒福造がひそんでいるんですよ。
日常の中に潜んでいるという演出からも喪黒福造は特別な存在じゃなくて、日常の中に潜んでいる欲望や煩悩なのかもしれないですね。
そう考えてみると笑ゥせぇるすまんという作品は面白いなあと思うわけです。